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ウズベキスタン人技能実習生に関する理解と適切な受け入れについて

ウズベキスタン人技能実習生に関する理解と適切な受け入れについて

技能実習生の適切な受け入れ ~ウズベキスタン~
 
今回は、ウズベキスタン人技能実習生について理解を深め、適切な受入れ方法をお伝えしていきます。

ウズベキスタン人技能実習生とは、ウズベキスタンから日本に来て日本の企業で技能を習得する外国人労働者です。
ウズベキスタンは豊富な若年層人口と、勤勉で柔軟性の高い人材を有している親日国で、国の推進もあり年々実習生の数は増加傾向にあり、人材不足が懸念される日本において重要な位置付けとなると予想されます。
 

技能実習生制度の概要と現状

技能実習生制度の目的とは?

技能実習生の事を理解する上で、改めて技能実習制度を理解していきましょう。
技能実習生制度は、以下を目的としています。
 

国際貢献

開発途上国の若者に日本の技術や技能を習得させ、帰国後に母国で活躍してもらうことで、開発途上国の経済発展や人材育成に貢献すること。
 

日本の労働力不足の解消

日本の中小企業の労働力不足を解消するために、技能実習生に製造業、建設業、農業などの分野で技術や技能を習得させ、日本国内で働いてもらうこと。

R5_技能実習_職種別_20250710
 
この2つの目的を達成するために、技能実習生は、日本の企業で3~5年間の技能実習を行います。技能実習期間中は、日本の技術や技能を習得するとともに、日本語や日本の文化を学びます。
 
R6_技能実習生の数_20250710
 
参考ページ:厚生労働省 外国人技能実習制度について
https://www.mhlw.go.jp/content/001336196.pdf
 

技能実習制度は、日本の経済発展や開発途上国の人材育成に貢献してきた一方で、人権侵害や労働搾取などの問題も指摘されています。2017年には、「技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」が施行され、技能実習制度の適正化が図られています。

そして2027年までには、技能実習制度に変わる「育成就労」制度が施行される予定となります。
詳細:技能実習制度に変わる「育成就労」制度について

取り扱い規定と義務

給与や労働時間について

次に技能実習生制度における給与と労働時間について説明をしていきます。

給与

ベトナム技能実習生に対して、日本の最低賃金を下回らない給与を支給する必要があります。日本の最低賃金は、地域によって異なりますが、平均時給は  1,000円程度です。そして技能実習生は、残業や休日出勤をした場合、日本人と同じように割増賃金を受け取る必要があります。割増賃金の率は、通常の賃金の25%から50%です。
 

労働時間

労働基準法における労働時間は、1日の労働時間は8時間、1週間の労働時間は40時間を超えて働いてはいけないと定められています。また、休憩時間は、1日の労働時間が6時間を超える場合は、45分以上、1日の労働時間が8時間を超える場合は、1時間以上与えなければなりません。

ただし、上記以外の残業時間・休日出勤を実施する場合36協定の締結・届出が必要となります。36協定は、労働組合または労働者の過半数を代表する者との同意を得た、労使協定です。

36協定を締結した場合、1日あたりの労働時間は10時間まで、1週間の労働時間は48時間まで延長することができます。また、休日出勤も可能となります。
 

ウズベキスタンにおける概要と現状

ウズベキスタン国旗

現在ウズベキスタンでは16社の民間送り出し機関があり、その内7社が日本への送り出しを実施しています。

ウズベキスタン人技能実習生制度は、2015年に始まりましたが、当時はなかなか浸透せず、2019年にウズベキスタン対外労働移民庁と日本の厚生労働省・法務省間で“技能実習生”と“特定技能”人材受け入れに関する政府間MOU署名が行われ、また民間の機関が送り出しを始めたことで、徐々に浸透し始めました。

2024年3月には「日本での就労機会を活用した産業人材育成プロジェクト(GROWプロジェクト)」が開始となり、日本での就労がウズベキスタン産業発展に貢献し両国関係が強化され、ウズベキスタン人材の“適正な就労”が促進される状況となりました。

ウズベキスタン人技能実習生の実態

現状はまだ実習生の数は多くない状況ですが、ベトナムでの実習生の賃金の上昇やミャンマーからの入国の難易度の上昇に伴い、注目度が高まっています。

ウズベキスタンの地方都市における月収は概ね35,000~60,000円程度と言われており日本の賃金水準と大きな格差があることから、ウズベキスタン人とっても、日本で就労することの大きな経済的メリットにより、日本で実習生として働く強い動機となっている。

ウズベキスタン人技能実習生の特性

次に何故ウズベキスタン人技能実習生が選ばれるのかについてです。
まず先述のように親日国家であるということもありますが、以下の魅力を持っております。

①体格が大きい
身長は170~190cm程度あり、筋肉質で体格が大きい。

②高い日本語能力
ウズベク語と日本語は文法も近く、発音も似ているため聞きやすい。

③親切で礼儀正しい
家族や友人に対し非常に親切で、来客にも温かくもてなす。

④向上心が強い
リーダーや職長を目指す意欲を明確に示す傾向があり、向上心が強く、目標達成に向けた努力を惜しまない姿勢が見受けられる。

⑤勤勉で努力家
特に農業や建設業での労働において真面目に取り組む。

⑥社交的で明るい
初対面でもフレンドリーであり、コミュニケーション能力が高い。

⑦忍耐力がある
厳しい環境でも前向きに努力し続ける。

⑧団結力が強い
コミュニティ内で助け合う精神が強い。
 

建設業や農業などの仕事において、特に長所が活かされると考えられますが、日本語能力の高さやコミュニケーション能力の高さから、どのような業種の企業様でも前向きに検討できる人材と捉えております。

日本アジア青年交流協会では、ウズベキスタンの日本語学校と連携しながら来日するまでのサポート体制や来日後の活動及び受け入れ企業と技能実習生のサポートを行っております。
 

外国人技能実習生の受け入れを検討されている実習実施者様(企業様)
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