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【保存版】「技能実習」か「育成就労」か。2027年問題と経過措置のルールについて

【保存版】「技能実習」か「育成就労」か。2027年問題と経過措置のルールについて

育成就労-5
 

 令和9年(2027年)4月1日、日本の外国人材受け入れ体制は、歴史的な転換点を迎えます。多くの経営者や人事担当者が注目している「育成就労制度への完全移行」に向け、今、最も注意すべき「経過措置」の全容を解説します。

1. 令和9年4月1日、現場に何が起きるのか?

 令和9年4月1日をもって「育成就労制度」が正式にスタートします。これにより、これまで多くの企業が利用してきた「技能実習計画」の新規申請は施行日をもって一切できなくなり、2027年2月までの申請を求められる。

 現場の最大の懸念は「今いる実習生はどうなるのか?」「これから呼ぶ予定の候補者はどちらの制度になるのか?」という点です。この混乱を避けるため、政府は「いつの時点か」で制度の適用を分ける経過措置を設けています。

 

2.【パターン別】自社の技能実習生・候補者はどのルートになるか?

出入国在留管理庁の指針に基づき、受け入れ時点に合わせて3つのケースに分類されます。

選択肢ABC

ケースA:施行日(令和9年4月1日)以前に実習を開始している人

 既存の「技能実習生」として、そのまま2号まで継続して実習が可能です。
在留資格も「技能実習」のままであり、途中で「育成就労」へ強制的に切り替えられることはありません。

育成就労経過措置ケースA

出典:出入国在留管理庁

 

ケースB:【注意】令和9年6月30日までに入国する「駆け込み」の人

▼経過措置として、特定の条件を満たせば「技能実習」としての受け入れが例外的に認められます。

▼必須条件
 ①令和9年3月31日までに技能実習計画の申請を完了しており、かつ申請の実習開始日を令和9年6月30日以前に設定していること。
 ②令和9年6月30日までに入国し、実習を開始すること。

▼注意点: 1日でも入国が遅れれば、技能実習としての受け入れは不可能となり、育成就労制度での再申請が必要になるリスクがあります。

育成就労経過措置ケースB

出典:出入国在留管理庁

 

ケースC:令和9年7月以降に入国、または4月以降に申請する人

 全て「育成就労制度」が適用となります。この場合、新制度で定められた「転籍(転職)」ルールや、分野別特有の要件への対応が必須となります。

 

3.「技能実習3号(5年間)」は残るのか?

 これまで活用されてきた「技能実習3号(計5年間)」は、制度上、廃止の方向に向かいます。
 経過措置として、3号へ移行するための条件は「施行日時点で技能実習2号を1年以上実施していること」です。これから新規で海外から人材を呼ぶ場合、施行日までに2号の2年目に達することは時間的に不可能なため、実質的に「3号まで行けるのは、すでに働いているベテラン勢のみ」となります。
 これからは、5年働いてもらうためには3号を目指すのではなく、育成就労から「特定技能1号」へ移行させるルートが主流になるでしょう。

技能実習 3号の条件

出典:出入国在留管理庁

 

4. 入管Q&Aから読み解く「現場の疑問」

現場で生じている疑問について。

  • Q:育成就労開始後に、技能実習生を受け入れることはできる?
  •  A:上記のケースBの通り、2027年6月30日までに入国していれば可能です。
  • Q:技能実習から育成就労へ、途中で切り替える?
  •  A:技能実習2号を修了した者が、試験免除で「特定技能1号」へ移行するルートは維持されます。あえて育成就労へ切り替える必要はありません。

育成就労制度Q&A
https://jay.tokyo/ikuseishuro/qa

 

5. まとめ:採用担当者が今すぐ取るべきアクション

スケジュール管理

2027年の切り替えは、単なる事務手続きの変更ではありません。

2026年内の動き: 技能実習枠での受け入れには2026年12月までに認定申請を終えるような、余裕を持ったスケジュール管理が求められる。
早急な育成就労枠での受け入れを希望する場合は、育成就労外国人の面接、受入産業分野の協議会に加入することが必要になる。

2027年春の動き: 技能実習枠での受け入れを希望する場合、「6月30日入国」というデッドラインを意識し、入管審査の遅延リスクも考慮したタイトな管理が求められます。
育成就労枠での受け入れを希望する場合は、「育成就労計画の認定申請」を進める。

長期的な戦略: 無理に現行制度へ駆け込むことよりも、育成就労制度の施行後に訪れる「転籍」という競争環境に耐えうる「選ばれる職場環境(昇給制度や電子勤怠等の整備)」を構築することこそが、今後の採用成功の分かれ道となります。

 制度の変更を単なる「負担」と捉えるか、「質の高い採用体制を整えるチャンス」と捉えるかで、数年後の企業の姿は大きく変わります。今から正しい情報を収集し、一歩先を見据えた準備を始めましょう。

 

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